人生BADハマり

東大卒アスペ傾向Web系エンジニアの人生戦略

社会人SE3年目と「拗らせ」の話

年長さんになりました

社会人になってからというもの、坂を転げ落ちるかのようなスピードで毎日が過ぎていき早3年目。とはいえその道のりは決して平坦なものではなく、半分本気で「いつまで仕事続けられるだろうか」みたいな心配をしていた時期もありました。今は「もう2年くらいなら行けそう」と思っているので実際はもっといけるでしょう。正直、仕事を始める前は2年も仕事を続けるなんて正気の沙汰ではないと思っていましたが、何だかんだで継続出来てしまったので困惑している次第です。たぶん企業のカルチャーにフィットしているんだろうなと思っています。

学生時代からプログラミングのバイトを3-4年ほど続けていたものの、わずか月30時間程度で環境も中小企業の社内向けシステム、コテコテのWindows環境だったので、PHPやらRailsやらAWSやらスマホアプリやらとはほぼ無縁のまま就職しました。当初から経験豊富な同期との技術力差は歴然で、今でもその点においては追いつけてないだろうと思いますが、自分は自分のイキれるポイントでイキっていこうと友人に言われたので、その言葉を大事に内心日々イキり倒しています。俺は(元)SP皆伝だぞ。

残業ほぼゼロのホワイト環境を最大限活かし、趣味のプロダクトでCakePHPRailsVPSの環境構築などに触れつつ技術書をちまちま読んだのもあってか、ようやく中規模くらいの弾もちょくちょく担当出来るようになってきました。特にRailsに関しては1年間仕事で時折触りつつ趣味で1つアプリをまるっと作った上、RailsRubyの本を1冊ずつ読んだこともあって、まあある程度は触れるようになったかなという自信がつきました。今はkubernetesを触る必要に迫られているので向こう1-2ヶ月でインフラアレルギーも何とかしていきたいと思います。フロントアレルギー対策はもう少し先になりそうです。

3年目になって、そろそろ「背中を預けられる」存在になっていきたいよねという気持ちがあります。

プログラミング力だけが仕事のバリューじゃない

プログラミングの修行をするのも良いのですが、正直没頭出来ているかというとそんなことはないです。むしろ血反吐を吐きながらやってます。努力は夢中に勝てませんし、元々の実力差から考えても純粋なプログラミング力だけで勝負するのは分が悪いと思っています。

そこで考えました。ホウレンソウなど含めた「仕事力」みたいな話もありますが今回は置いておいて、ウチはエンターテイメントの会社です。業界人としてオタク界隈の動向を追うことはもちろんですが、やはり1ユーザ(=創作者・消費者)であることが大きな強みになります。アニメを観賞し、音ゲーにハマり、(出来てませんが)作曲する。人によっては絵を描いてpixivやコミケで発表する。

エンジニアである以上、最低限のプログラミングスキルは必要です。しかし私も3年目、そろそろそこに付加価値を見いだしていきたい。であるならば私はまだまだオタクとしても未熟です。キモオタクからオタクを取ったらただのキモです。これはまずい。もっと真剣にオタクでありたい。そう思います。

そういうわけでもう少しアニメを観たり、音ゲーしたり、DJしたり、いずれは曲を作ったりといったことにコミットしていこうと考えています。

拗らせメンタルへの処方箋

しかし例によって拗らせメンタルがここで邪魔をします。真剣にオタクであるためには何より「好き」に忠実であることです。しかし自己肯定感が低いと「好き」に忠実になれません。小学校から受験に明け暮れ、長男長女として相応しい振る舞いを求められた結果、周囲の期待に応じることにステ振りし切ってしまった私をはじめとする東大生という人種の一定数は、ありのままの自分にYESを出せないどころか、自分が何が好きかなんて考えたこともないのです(少なくともこうしたメタ認知が出来るようになるまでは)。自分の「好き」をストレートに出せるよう、自己肯定感を高めることがまず重要です。

処方箋は冒頭にも書いた俺TUEEEEEEをやることだと最近は考えています。自分に足りないものを論うのではなく、既に持っているものをドヤっていく癖をつけて、素の自分にOKを出していく訓練を積むわけです。例えば私なら(ここから超絶自慢ゾーン注意)

  • 漢検1級、英検1級、TOEIC満点、宅建士etc. 取得
  • (ピーク時)弐寺SP皆伝、後光暴龍天、CHUNITHM虹レート
  • 東大卒
  • 東大DJイベント『あにまじっく!』を立ち上げ、ヒゲドライバーさんを呼べるほどのイベントにまで成長した(もちろん後輩のお陰も大きい)
  • ボルテの非公式スコアツールを運営しておりデファクトスタンダードになっている
  • ジムで私より速く走っている人をほぼ見ない程度には走るのに自信がある(フルマラソンsub3.5)
  • 自分にとって最高の環境で仕事出来ているという自信がある

辺りで内心ドヤをしてます。今のところ効果のほどは不明です。多分まだまだドヤが足りないので精進します。

自己肯定感が十分高まったら、自分の「やりたい」という気持ちに素直に従っていくのが最も効率の良い人生の攻略法だと思っています。

創作してる人みんな若くてビビるよね

ボルテに入選してる人とか有名なコンポーザさんって大体私と同い年(26)というより、むしろ若い人のが多いかなって感じですよね。学生時代ほどまとまったリソースを趣味に捧げやすい時期はありませんから学生が多いのは当然なんですが、逆にその年からハマれるものを持っているって正直羨ましいです。自分がやりたいことが何なのかいまいちよく分からないままこの歳になってしまったので。

もう膨大な時間を趣味に費やすような生き方は難しいかもしれませんが、少しずつ自分の気持ちと素直に向き合えるようになれたらなと思います。願わくば「30になってからDTM本格的に始めたけどボルテ入選できた! 年齢で諦めなくて良かった!」みたいなことを言えるようになれたら最高ですね。まあこればかりは自分のペースで上手く付き合っていくしかないです。

長期目標か、「今、ここ」か

晦日に立てた目標、達成に近づいているものもあれば既に諦めムードなものもありまちまちです。

ただ、先ほど述べたように自分がその時々で一番やりたいと思ったことをやるのが人生全体で見ると最もQoLが高くなると思ってます。努力は夢中に勝てませんし、いくら目標を立ててもやる気が出ない分野についてはそもそも本当にやりたいことなのか疑ってかかるべきだと思います。

BMSに関しては正直割とどうでもよくなりつつあります。部活みたいにストイックにやれば、社会人だろうと発狂皆伝も不可能ではないと思っています。でもそれで自分は幸せなのかというと若干疑問なんですよね。鍵盤ペチペチしてること自体が幸せという状態が一番幸せだと思っていて、極端な話「地力が上がらなければやっている意味がない」と感じるならコスパ悪いかなと。上手くなるにはまとまったプレー時間が必要ですが、継続してモチベーションを保てるほどBMSというゲームを楽しめているかというと正直ノーじゃないかと。なら無理して上目指さず他のことにリソース割いた方が良いのかなと思います。(ただ多分音ゲーとはもうしばらく付き合っていくと思うので、それなら早めに地力上げちゃった方が楽しみ方広がるよねって思想が原点にあったりもして、難しいところです。)

同様に、資格に関しても目標を色々立ててはいるんですが、正直そこまで気が乗らない。確かに取れれば嬉しいだろうけど、もっとそれをやること自体が楽しい!って思える事をやった方が幸せなんじゃないかと思います。でもそれが難しい。結局のところやりたいことを見つけられてないのではなくて、メンタル自体が好きな物を好きと素直に受け付けられる状態にないんじゃないかと思っています。

自分の予想では、本当は音ゲーDTM、資格取得にもちゃんとハマる素質はあって、拗らせメンタルがそれを邪魔している、という構図です。暫定解としては「今のところ一番マシと思えるもの」を一旦はやっておくくらいしかないかなと思います。何も能動的な行動をすることが全てではなく、寝たいという気持ちがあるなら素直に寝ればいいですし、タピオカ飲みたいから飲むとか、そういう自分の小さな希望を一つずつ認めて叶えてあげるのも自己肯定というか、自分に人権を認める練習になる気がしています。そうやって自己肯定感が高まってくれば、そのうち本当にやりたいことに没頭出来るようになってくるんじゃないかなと淡い期待を寄せています。淡いなあ。

結局のところ「創作」への憧れを捨てきれないだけかもしれない

ところで最近だとスコアツール作った話とかを社内のエンジニア勉強会で話すためのスライド作ってるときなんかは珍しく時間を忘れてました。時間忘れちゃって他の仕事が進まないから自制しなきゃって思ったくらい。思えば学生時代も研究こそ苦手意識があったもののスライド作りだけは好き好んで取り組んでいたり、一時期blogを毎日書いていたことやサークルのビラデザインを素人ながら楽しくやっていたこと、イベントコンセプトをしっかり打ち立てて学園祭でDJイベントを開いていたことなんかを踏まえると、自分の思想をまとめてあらゆる形で人に伝える、広い意味での創作活動に興味があるということなのかもしれません。DTMを本格的にやりたいと思いつつやれてないのは単純に技術的ハードルの高さが原因なのかもしれません(ちょっとそこまでは分析できてない)。

「自分が何をしたら幸せになれるか」を知っているかどうかが重要な時代になっていく

以前こちらの記事でも言及しましたが、今後は「自分が何をしたら幸せになれるか」を知っているかどうかがますます重要な時代になってくると考えています。単調作業はAIに駆逐され、人は意思決定を中心とした「仕事を創出する側」でしかバリューを発揮出来なくなります。大半の人が仕事にあぶれた結果ベーシックインカムが導入され、仕事をする必要がなくなるかもしれません。あとは面倒なので先述の記事から引用します:

「新しいビジネスを創造する」というのは様々な分野に精通する中で脳内であらゆる物事が有機的に繋がって生まれるものだと思います。どうせ色々経験するなら好きなことに夢中になるのが一番吸収効率が良いはずです。いっぽう仕事しなくて良くなるケースの場合、もはや好きなことをやって悠々自適に暮らせるかどうかがQOLを最も大きく左右する要素になるのは自明だと思います。なのでいずれにせよ興味あることにとにかく取り組んでおくというのが今後生きていく上で間違いの少ない生存戦略なんじゃないかなと考えてます。

だからこそこれからの時代は自己肯定感が低い→自分のやりたいことが分からない、という状態ですと大分損をしてしまいそうだなあという懸念があります。

以下近況報告

最近何してたっけ

こと私に関して言えばにわかアスペルガーゆえの感覚過敏なのか低気圧にも敏感なので、休日に低気圧が当たったりするとまともに活動出来ないまま貴重な休日を終えてしまうこともあり、なかなか思い通りに趣味を進められずもどかしい思いをすることが多いです。そうこうしている間にこのblogも気づけば100日以上更新が止まっていました。アウトプットは重要だと言っていたはずなのに、ちょっと気を抜くと100日なんて本当に一瞬です。

最近何してたかざっと振り返ると、ジム通いやオンゲキ・ボルテをしつつBMS→DJ案件→趣味開発案件1→趣味開発案件2って感じで何かと締切に追われる日々でした。でも締切あった方が何かが成し遂げられて自己肯定感が上がって良いかもしれません。ずっとは疲れちゃうけど。

DJ

出演予定も無いのに新しいコントローラ(DDJ-400)を買いました。

普段は原曲DJですが最近は珍しくbootleg漁ったりしてます。部屋に並んでいるCDも順番がぐちゃぐちゃなので整理したいですね。アニソン原曲を掘るに当たってはそもそもアニメをもっと観たい。直近イベント出演の予定はありませんがまた弊社で何かあるかもですね。あるいはあにまじっく!で適当なタイミングで乱入……いやさすがに現役メンバーの枠を取るのは忍びないな。まあ相性の良いイベントからオファーがあれば乗ります。CDJ出来るようになりたい。

資産運用

進捗ダメです。個別銘柄で確実に勝とうと思ったらよほど勉強しなきゃダメだと思います。私にそのモチベは無いので、大人しくロボアドとETF、投信に絞りつつあります。あとは吉野家株主優待ソフトバンクの配当でわいわいやってるくらいです。

みゃー姉に友だちはいないぞ

弊社は面白い人・強い人がたくさんいてもっと交流したいけどコミュ障なのであまり交流できていません。悲しいね。

ウチは離職率低いですが、それでも居なくなる時は突然居なくなるのがIT業界の職場のサガです。会えるうちに会っておくべきだと思います。

あにまじっく!を立ち上げた時のように、自分でコミュニティ作るなり、声掛けていくしかないのかなと思います。まだあまり実践できてないです。

2018年を振り返る

滑り込み投稿。

目次

2018年のふりかえり

総評

体調不良と向き合った一年

今年は体調不良に始まり体調不良に終わる年でした(合掌)。

  • (1月)諸々のストレスで慢性前立腺炎
    • ある夜、下腹部の灼熱感で目が覚め、2時間ほど眠れず泌尿器科
    • 検査の結果細菌を特定。最も効果的な抗生物質を投与
    • 治りづらいと言われますが、2-3ヶ月で何とか寛解し今のところ再発もなし
  • (6-7月)大腸内視鏡検査
    • 前立腺炎の頃から下腹部にガスが溜まって張りやすい
    • 血便も出てきた(←これはやばいので必ず病院に行きましょう)
      • お医者さんにお尻に指突っ込まれて腫瘍が無いか確認された、死ぬかと思った
    • 大腸内視鏡検査も受けた
      • 1ヶ月待ちとか。万一に癌の可能性を思うと生きた心地のしない1ヶ月だった
      • 最終的に痔以外何もなくて良かった
        • でもその痔が未だに治らない。痔は馬鹿にしてはいけない……(軟膏を塗れ
        • 未だに腹部膨満感が若干あるのでDANCERUSHとかプレーしてると地味に影響があってつらい
        • 普段仕事場ではアーロンチェアの亜種みたいなのを使ってるのでお尻への負担は少ないはずなんですけどね。やっぱりストレスですかね。
  • (8月)アスペ認定
    • 仕事で会話内容についていけない、話の要点を掴むのが苦手だな〜と自分で感じていた
    • 東大生アスペ多いらしいし確認した方が良くね? ということでWAIS-IIIという検査を受けました
    • 結果 アスペの傾向が強い と言われました
      • まあ知能検査受けただけですし医師によって判断も大きく分かれるようですが……
    • 正式な診断は受けていませんがまあ症状としては全然軽い方ですね(一応フルタイムで働けてはいるので)
    • アスペのほとんどが二次障害で鬱病等を発症しているので、念の為その薬もごく少量飲んでいます
  • (11月)風邪
    • 姉にうつされました(キレ
  • (12月)インフルA型(人生初)
    • 東大A-POP系DJイベント『あにまじっく!』でぱんでみっく!が起こりました
    • またもや姉にうつされました(キレ
    • 頭痛がひどすぎて、初めて36時間ほぼぶっ続けで寝るやつをやりました。インフル怖えぇ……
    • 10日にワクチンを打ったのですが、効力を発揮するのは早くて2週間後から。28日に発症したので、潜伏期間を考えるとギリギリ間に合わなかったのかもですね……

7月の内視鏡検査+アスペ宣告が大きな転換点

  • 一時は本当に「あと半年くらいで死ぬ可能性がゼロではない」と思ってたので、「どう生きるべきか」とか「健康」(食事睡眠運動)を考えるきっかけになった
  • まず「食事術」を読んで、糖質を抑えつつ、水分とヨーグルトとチョコレートとナッツを意識して摂るようにした

  • 特に7月はホリエモン辺りの気になる本を10冊くらい雑多に読んで、これからの時代をどうサバイブすべきかについて考えた
  • 一旦「目の前のやりたいことを淡々とやる」ことにした(7-11月)
    • ひたすら読書したり、オンゲキやインディーゲームをやったり、東方鈴奈庵読んだり、スマホやリュックを買い換えたり、資産運用を始めてみたり。瞬間瞬間で興味のあることを最優先
    • 「アウトプットしないと自分の意見やビジョンが説明出来るようにならない」という危機感から少しずつblogを書くようになった
    • 楽しいけどボルテや弐寺はド下手くそになってつらかった
      • プログラミングの勉強ももう少し進めるつもりが進捗微妙
      • 来年は刹那的享楽と計画的に進めるものの均衡点を見つけたい
  • アスペを自覚し自己観察することで、自分自身の取り扱い方を少しずつ理解していった
    • ルーチンワークリファクタリングが得意なのでそれを活かす
    • 発想力の貧困さはパターン学習でカバーする
    • 行間の読めなさはむしろ要件定義で細かい仕様の確認をする時は役立つ etc.

月別ふりかえり

1月:前立腺炎にかかる

  • 前立腺炎にかかる
  • 混乱型の愛着障害らしい
    • 処方箋は良きパートナーを見つけることって書いてありました。了解。

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

  • FGOを始める
    • なんか業界の人間として触っといた方が良くない? 的な意識の高さ発揮しちゃいましたね(テヘ

  • 【ボルテ】1/7 暴龍天1コース後光合格。1年前の時点で既にこんなに上手かったのか……。やはりここ数ヶ月で地力爆下がりしましたね😔

あとこれがクソ上手かった。

2月:後光暴龍天達成!

  • 【ボルテ】2/3 まさかのFIN4LE回後光合格。一気に後光までの距離が縮まる
    • Fin.ArcDeaRが得意曲だったのが功を奏したか(本番点取れてないけど)

  • 2/12 2コース一気に倒して後光暴龍天達成!! VF9753

  • 2/18 京都マラソンに4倍以上の競争率を勝ち抜いて当選していましたが、前立腺炎による腹痛のため観光だけして帰りました 😭

多分ボキャブラ天国って言いたかったんだと思う。

  • 2/25 暴龍天2コース追加、一瞬にして後光剥奪

そもそもIが解禁出来ない。

  • お仕事でRubyのお勉強をしてRailsの実装を徐々に練習していました。

3月:後光暴龍天剥奪・安全確保支援士のお勉強

  • FGOやめた

    • やっぱソシャゲは自分には合わない……
      • プレイヤーの実力が上がる系のゲームじゃないと好きになれない
      • これやってる間に音ゲーやった方が音ゲー上手くなるなと思ってしまった(それはそう)
  • 相変わらず前立腺炎で夜間の中途覚醒がありつらい時期でした

    • 月末には寛解しました
  • お仕事はめっちゃRails書いてました

    • 就職からちょうど1年経って、「こんな成長ペースで大丈夫なん……?」という漠然とした将来に対する不安が徐々に瀰漫していった
  • 後光剥奪されてしんどかったのでめっちゃ音ゲーやってました(月間47h)

    • しかし後光奪還ならず。細かい進捗はあれど苦しい1ヶ月
  • 情報処理安全確保支援士の勉強をしてた

4月:DANCERUSH

  • 引き続きボルテ頑張り。しかし相変わらず後光は奪還できず

↑これ未だに更新できてない。

  • 4/15 情報処理安全確保支援士試験を受けました
    • 朝が早すぎて昼過ぎに気持ち悪くなり2点差で落ちました
    • 詳細は↓の記事

nearnoah.hatenablog.com

  • DANCERUSH始めました
    • 1ヶ月で100クレ弱入れたと思う

  • この頃から体力不足を痛感して漢方とか試していた
    • 支援士試験も爆死したことですしね……

5月:後光暴龍天奪還!

  • 5/6 【ボルテ】誕生日に後光奪還!

暴龍天はコースが追加されるたびに後光が厳しくなっていくので大変です。 この後にもXronier回が追加されましたが、そもそもクリア出来ていないので今は無枠暴龍天です(はい引退〜)

  • DANCERUSHもこの辺がピーク

  • 腹部膨満感、血便で消化器科へ
    • なかなか改善しないので、血液検査、CT、腹部内視鏡をひととおりやることに

6月:ボルテ非公式スコアツール移転

  • ボルテの非公式スコアツールのサーバを移転しました

    • https://nearnoah.net/
    • 何ヶ月もかけて入念に準備を進めてました。めっちゃ大変でした
    • レンタルサーバのDB容量が規定を大幅超過してたのと、DB規模的にMySQLのみだと私の力量では統計情報が自動更新出来なくなっていた
      • 統計計算は週2ペースでBigQueryに投げて自動更新を実現
    • ついでに段位別・VFクラス別平均、偏差値機能も実装
    • いよいよ来週移行するぞ! という所でさくらインターネットさんから警告メール が到着
      • f:id:nearnoah:20181231182735p:plain
      • 狙い澄ましたかのように期限が1週間以内w
    • 奇跡的なタイミングでVPSに移転
      • さくらインターネットさん本当に長い間すみませんでした(謝罪メールお送りしました)(返信までありがとうございました)
    • そして数日後まさかの 本家が公式スコアツールをリリース
      • いよいよ非公式は御役御免か……? と思いきや
        • IVのスコアしか反映されない(これは現在改善されている)
        • プレーヤーをまたいだ統計情報は見られない
        • SDVXPSのようなライバル比較機能がない
      • といった点で棲み分けが出来るのでまだ存在意義はあるかなといったところ
    • 何だかんだで上手く行って良かった🙆
  • あまりにお腹の調子が悪いのでCOMPを備蓄した

    • めっちゃ体調悪い中↑の移転作業やってたの偉すぎて偉くない?

7月:大腸内視鏡検査

  • 内視鏡検査

    • 生きた心地、なし——。
    • 前日の食事は病院から与えられたパッケージ化されたものしか食べられなかった
      • 全部食べても1,200kcalもない(基礎代謝分すらまかなえない)
    • 前日夜19時〜翌日夕方まで食事禁止
    • 当日朝にありえんまずい2Lの腸内洗浄液を2時間かけて飲まされる
      • 万一にも死刑宣告を受けるかも知れないという気持ちの中これを飲むの感情失えておすすめ
      • 二度とやりたくない
    • 結果的に痔だけで良かった🙆
      • でも痔も侮ってたらまだ治らないよ😱
      • 軟膏塗ろうね
  • そんな様子を微塵も見せないボルテへのコミットっぷりで草

8月:オンゲキ、Hollow Knight

(病み上がりでだんだん疲れてきたのでここからダイジェスト)

オンゲキと、職場のパイセンからオススメされたHollow Knightというインディーゲームをひたすらやってました

仕事ではちょっとJS弄ってました。asyncとdeferの違いにちょっとだけ詳しくなりました。

9月:オンゲキ15.50

引き続きオンゲキと、スマホやPCの環境改善に何故かハマってました

nearnoah.hatenablog.com

のんのんびより ばけーしょん』も観ました。のんのん出来ておすすめなのん

久々にblog書き始めたのもこの頃ですね。

10月:金沢旅行、進路講演会、支援士試験リベンジ

イベントてんこもりな月でした。 金沢旅行についてはblogにまとめてないので適当にツイート貼っておきます

高校の進路講演会にお呼ばれして25分くらい高2全員(360人くらい)の前で話してきました。 内容はblogにめっちゃまとめてます。

nearnoah.hatenablog.com

4月に僅差で落ちた支援士試験に対策時間15分でリベンジ成功した話はこちら(再掲)

nearnoah.hatenablog.com

あと株始めてました。適当にデイトレで遊んでたら60万から72万まで増えました。 ただ負け方を知らないまま11月以降の下落相場で見事にプラマイゼロまで引き戻され、12月にはそのままの勢いでマイナスに😭 大人しく長期分散積立の王道を実践することにし、今はNISA枠で日本・海外の各投信とロボアドに積み立てています。

仕事は2タスク並行で進めないといけない時期があって大変でした。

11月:人生詰み期

とりあえず7月からやりたいことを何も考えずやってたんですが、そうこうしている間にボルテも弐寺もドチャクソ下手になってたり、仕事は相変わらず地力上がってる自信が無かったり、これちゃんと進んでる? 大丈夫? みたいな気持ちになってきました。株も損切りタイミングを見失い、風邪を引き、仕事もややシビアな納期が重なったり……。

寒くなってきてなかなか朝起きれないので、睡眠を見直そうと『眠りの相談室』に行ったり、アロマ焚いたり、朝シャンで済ませず夜浴槽に浸かったりもしてましたね。結局起きれないままだけど。

あとはコミアカ合同誌の原稿書いてたくらいかな。鈴奈庵読んで5,6年ぶりに東方のエモを取り戻したりとか。

12月:ジム通い

今年体調崩しまくってて運動習慣が完全に消えたので、睡眠の質が上げられるかな? とも思いジム通いを始めました。 一応今のところは1ヶ月間週3ペースで行けてます💮

が、最後の最後で姉からインフルを頂戴して記録が途絶えました(キレ

2018年の目標

  • 早寝早起き [C]

    • むしろ悪化してますね……夜型かもしれないので無理に早起きして作業しなくても良い説あります(遅刻はダメだけど)。 そこも含めて調節していく必要を感じます
  • 筋トレランニングの習慣化 [B]

    • ずっと体調を崩しててそれどころじゃありませんでしたが、12月だけジムに通いました。終わりよければなんとやら。
  • 技術力向上 [B-]

    • ボルテ非公式スコアツール移転
      • 何とか出来ました
      • 公式スコアツールも出たし、これ以上手をつける意味も薄いと思ってます。これ以上の開発は多分ないかな……
    • 技術書リスト(20冊くらいある)を読了
      • 進捗20%程度。これはちょっとまずいので来年優先度上げます。
  • 後光暴龍天取得 [A]

    • 取っては奪還されを繰り返し、結局今は無枠ですが、一度は取得したということで🙆
  • DTM [D]

    • 結局ほぼ何もしてない! ちん!
    • 来年も優先度は低めです(他にやることが多すぎる)
  • 目標ではないがやれたこと

    • 体調不良を乗り切った
    • アスペ判定受けて色々考えた
    • 雑に色々試せた
      • FGO(1-2月)、濫読(7月)、オンゲキ、Hollow Knight(8月)他多数
    • 資産運用(10-12月)
    • blogや進路講演会でのoutput(9-12月)

2019年の目標

今年はわかりやすい成功体験が非常に少なかったと感じているので、メンタル安定のために成功体験を積むことを念頭に置きます。

音ゲーやるぞ

音ゲー上手くなりたくなったのでBMSをやります。 目標は2日に1回2時間。 全盛期の地力が★14.70で発狂六段だったので、多分これで9ヶ月くらいやれば発十〜発皆見えるんじゃないかな? と思ってます。続けばね。 その辺まで行ったらボルテでインペ狙ったり、DDRとか多機種展開していくつもりです。

ジムの継続

「40分ラン+筋トレ6種」を週3で1ヶ月続けてきました。これ以上時間をかけるのは負担なので無難に続けて行ければ。 見切り発車でフルマラソン申し込むのはもうやめると誓ったので、ジムがもう少し継続出来たらまたフルマラソンとか出るかもです。 その時は是非悲願のsub3を達成したいですね(自己ベは3h27m)。3h10mから10分削るのがガチでキツそう……。

技術力向上

  • 今年読めなかった本を読みます
  • 某システムのリプレース作業を終えます

資格

数検1級・HSK5級・通訳案内士(英語)・ネスペから2〜3個取りたいと思ってます。キツいかなw

仕事

仕事も成功失敗が分かりづらいものが多いですが、何か一発当てられたらいいですね〜。

平日は仕事の前後でジムとBMSと技術書読むだけの日々がしばらく続きそうです。

それでは皆さん良いお年を。

情報処理安全確保支援士に受かりたいなら寝ろ

先日金曜、情報処理安全確保支援士の合格発表がありまして、何とか受かってました。

ちなみに4月にも受けてて、こちらは午後Iが2点足らず落ちてました。

あと2点で惜しくも敗退という結果に悔しさを滲ませ、敗因を徹底的に分析した結果見事合格を勝ち取りました。本稿ではその軌跡を振り返ります。

4月

よく言われるように、高度情報処理試験には「午前I」「午前II」「午後I」「午後II」の他にも様々なハードルがあります。

  • 午前Iに間に合う時間に起床する(通称「午前0」)
  • 鉛筆・シャープペンシル・消しゴムを忘れない
  • 受験票に写真を貼る
  • 規定の期間内に試験に申し込む

下3つを順調にこなしてきた私ですが、「午後0」で足元を掬われる結果となりました。

敗因

起床自体は何とか上手く行ったのです。しかしここで油断してはならないのが情報処理試験

少々ギリギリではありますが、無事受験会場の最寄り駅で下車。ところが地図通りに歩いているつもりが、同じ試験を受けると思われる人の列がまるで見当たらない。建物も見当たらない。どうも何かがおかしい。そして地図アプリを起動して気づいたのです。

会場は水道橋だったのですが、誤って隣の飯田橋で下車してしまったのです。

これは痛い。慌てて駅へとダッシュ、初乗り運賃を払って一駅だけ移動するというコスパの悪いムーブをかまして受験会場へ。何とか試験開始にはギリギリ間に合いました。

午前I・IIの対策は十分しているつもりだったのでそつなくこなし、短いお昼休憩を利用して日高屋で軽めの昼食をとり、いざ午後I試験へ。

ここからが地獄でした。不慣れな早起きをした上、朝ダッシュをした疲れでどうにも眠気が止まらないのです。しかし午後Iは高度な集中力を要する長文読解試験。にもかかわらず同じ行を繰り返し読んでしまうアレをやってしまうほど頭に文章が入ってこない。90分で2問解かねばならない中、50分を過ぎても1問目が解き終わらず、焦りが募る一方でやはり頭は回らない。読解力を比較的要さない(がC言語の知識が要求される)大問1を2問目に選択することで何とか時間を確保するも、C言語は専門でも何でもないので得点率はあまり期待出来ない……なけなしの知識を答案に詰め込んで解答を終えました。

午後IIの頃には思考力が若干回復していたため、午後II単体では合格点に十分達したかなという感触でした。まあ午後Iで落ちたので採点されなかったんですけどね。

分析

一応学習自体は真面目に進めていました。よくある分厚い参考書を1冊通読し、章末の練習問題(午前IIの過去問)も繰り返し解き、後半に掲載されている午後I 7問、午後II 4問も全て解いて復習も行いました。加えて非公式の過去問サイトで午前IIを過去6回分ほど解きました。Togglで記録していた学習時間としては41時間弱です。特に問題なく合格出来そうな学習量だったと思います。

しかし既述の通り最大の障壁は慣れない早起きをしたことです。少なくとも2,3日前から当日をイメージして早起きするようにしておくべきでした。元々早起きは大の苦手ですし、1日だけ無理矢理早起きすると今回のように体調を崩す・パフォーマンスが上がらないといった悲惨な結末を迎えることを思い知りました。

ただ次回受ける場合は午前Iに合格しているため午前Iが免除となり、午前IIから受験すれば良いことになります。これなら普段出社している平日と同程度の時間に起床すれば十分間に合うので、起床は大きな問題にならなそうだという結論に至りました。

午前IIに関しては非公式の過去問サイトを利用して過去6回分程度解いていました。このくらい解くと過去問の再利用率が非常に高いことがわかります。1回分はたった25問しかなく、被りも多いので対策は4,5時間もあれば十分済みます。どうせ半年後にはほとんど忘れているでしょうが、ローコストで取り戻せると考えました。

午後I, IIに関しては文章読解に耐えうる集中力が最重要で、次点で「作問者が何を求めているか」を徹底的に考えることです。 支援士の午後問題は非常に癖が強く、模範解答を見ると「そんな単純なことを書いてほしかったのか。難しく考えすぎた」とか、「その発想はなかった」と思ってしまうような突拍子もないことが書かれていたりします。 のっぴきならなくなったら、「こう問われた時の模範解答はこうだった」というパターンを大量に叩き込むという最終奥義があります。以下の本の後半に網羅されています。私は2度目の受験時に買いましたが、読んでいる時間がなかったので結局全く使っていません。いずれにせよ、ここまで来るとほぼほぼ単なる試験対策でしかなく、セキュリティの知識が身につくといった類いの努力とは言い難いものがあるので、ある種の空しさがあります。

10月

受験日の前日に母校の高校で在学生に向けてプレゼンをするという一大イベントがあり、そちらの準備に追われていたため、試験対策をしている余裕はほぼ皆無でした(本当にトータル5分くらいしか勉強していなかった)。結局一切の試験対策ができないままプレゼン当日を迎え、本番の後も久々に恩師と再会して歓談するなどしている間にあっという間に夜9時に。疲れてこれから学習する気も起きないし、いっそ棄権してもいいのでは? とすら思いました。

しかし4月の反省から、午前IIの過去問暗記をした上で睡眠をしっかり取っていれば勝算は十分あると感じていました。そこで一旦睡眠を最優先事項とし、午前IIの対策すらせずにさっさと寝てしまいました。

翌朝もまだ受験することに若干の迷いがあり、午前IIにすら遅刻するような時間に起床する有様でした。でもまあまだ間に合うし行くだけ行ってみるか……ということで、電車の中で午前IIの過去問解答を15分だけ詰め込んで、試験会場に試験開始から10分以上遅れて到着しました。

午前IIは「見覚えがあるけど解けない」問題が何問かあった上、遅刻の影響で問題が解ききれず、解けたはずの問題を一問落としてしまうという痛恨のミスをしてしまいました。6割乗ったか非常に微妙なところでしたが、もう来てしまったからには最後まで受けるしかなかろうと腹をくくりました。

前回の反省から、眠くならないよう昼食は極力軽めにカロリーメイト2本とエナジードリンクで済ませました。空腹で力が出なくならないギリギリのラインです。

午後Iは出題者の意図が掴めず苦しい場面も何度かありましたが、合格ラインに届いてもおかしくはなかろうという程度の手応えはありました。睡魔にやられるということも無く、きちんとC言語以外の大問2, 3を選択して解ききることができました。

午後IIには午後Iよりも更に余裕をもって解答できたので、まずここで落とされることはなかろうという感触でした(実際開示得点も9割を超えていました)。やはり支援士は午後Iが鬼門ですね。

受験が終わり、5chをチェックするも午前IIの解答を上げてくださっている方はおらず……。そりゃ真面目に受かろうと対策してる人は午前II落ちを心配したりなんかしないよね……。というわけで近場の喫茶店で1問ずつググって正答を探りました。結果、自己採点64点。ギリギリ通った!

あとは午後I次第。正直今回の感触なら今まで色んな資格を受けてきた経験上8割方通ったかなと思い、「いよいよ学習時間15分で合格が現実のものとなってきたな……」と妙な興奮を覚えたものです。

そして2ヶ月後の結果発表。受験番号を発見、やりました。

再掲になりますが得点開示。午後Iが思った以上にギリギリでしたね。危なかった。正直午後Iは勉強量というより問題や出題者との相性によるなと思いました。乱暴な言い方にはなりますが、あんまり真面目に対策するもんじゃないなという印象です。

まとめ

  • 午前IIは過去問対策サイトで過去問暗記すれば全く問題ない
  • 午後は前日しっかり寝る。ぶっちゃけ分厚い本で対策してもあんまり変わらない気がする

野心のある方は分厚い参考書を使わず、午前IIの過去問暗記と先述の紫色本の午後対策パートだけ読み込んで挑むのが最もコスパ良いかもしれませんので、お試しあれ(責任は取りません)。

『あにまじっく!』元主催がイベント誕生から3年を振り返って思うこと

※今回の記事は最悪な表現をすると単なる老害の思い出話です。興味無い方は回れ右。

さて早いもので年の瀬です。道行く人の間からも「良いお年を」の挨拶が聞こえてくる時節となりました。
何が言いたいって常にblog更新したいと思いつつ気づいたら1ヶ月経過してるの勘弁してほしい。

本記事では東大発A-POP系DJイベント『あにまじっく!』が(前身イベントから数えて)3周年の節目に、『あにまじっく!』を始めた私の思いや、今後について考えをまとめてみたいと思います。

『あにまじっく!』とは?

  • 『あにまじっく!』は東大発A-POP系DJイベントだよ
    • アニソン原曲/remix、VOCALOID音ゲー曲、東方アレンジとかが流れるよ
  • あにまじっく!(の前身イベント)の立ち上げ〜黎明期の運営を私(さわみる)中心にやってたよ
    • 最初は年2回の学祭で開催してたよ
  • その後アルダ君(@arudarinngu)が何を思ったかサークル化しちゃったよ
    • 学祭のみならず、外のハコでもイベントするようになって、有名な秋葉原MOGRAでも開催したよ
  • くらら君(@kurara_msks)が引き継いでこの1年で更に急成長

『あにまじっく!』も前身であるAnison Club Party: presented by Comiacaの開催からちょうど3年の節目を迎え、発起人の一人である私も驚くほどの成長を遂げ、遂にあのヒゲドライバーさんをお迎えしてMOGRAで金曜デイイベにして80人以上集客してしまうイベントになってしまいました。また2019年はMOGRAで隔月でのイベント定期開催が告知されています。

私個人としては3年前の初回開催が初回にして相当上手く行ったと自負していたのですが、今回のイベントはそれを越えてきたと思っています。

目次

初回開催

開催のきっかけは「3日目どうしようか」

東大の学園祭ではコミックアカデミー、通称『コミアカ』という学内同人誌即売会が開催されており*1、今年11月の駒場祭で第17回(9年目)を迎えました。私はこちらで第4〜13回の運営スタッフに携わっておりました。

東大には5月の「五月祭」、11月の「駒場祭」の2つの学園祭があります。前者は2日間開催、後者は金土日の3日間開催です。そして駒場祭のタイミングでいつもコミアカ運営の間で話題に上がるのが「3日目どうしようか問題」です。

コミアカは基本的に五月祭、駒場祭ともに2日間開催としており、日毎に参加サークルが(企業以外)全て入れ替わるコミケ等と異なり、2日間ともほぼ同じサークルが参加するという体裁を取っています*2駒場祭は本来3日間開催なのですが、即売会も3日間開催するとなると流石にサークルさんも売り子のリソース不足などで疲弊してしまうことが懸念されます。

そこで3日目(正確には金土日のうち土日に即売会をやるため、残った金曜)に何をやるか、という問題が毎年浮上します*3。過去には通称『ぱてゼミ』で有名な鮎川ぱて先生を招聘して特別講義を行っていただいたこともありました。

そして3年前の駒場祭(コミアカ11)で「3日目どうしようか問題」に頭を悩ませていた時、メンバーの間からこんな声が聞こえてきました。

アニクラやらね?」

当時秋葉原MOGRAのXi-liumや渋谷R-loungeのアニゲのん!中心にクラブでサブカル系音楽を聴くのにハマっていた私と、アニメ・声優イベントの現場に足繁く通うアルダ君・nikochin氏の計3名が中心となり、突如アニクラ企画が立ち上がった瞬間でした。

準備〜当日の様子

nikochin氏にはえっちな美麗なカコ・アケ(コミアカのイメージキャラクター)を描いていただき*4、私は告知サイト制作やビラデザイン、機材手配と当日のDJ/VJなど、とにかくイベントを遂行するために必要なことを何でもやる感じでした(何でも屋すき)。アルダ君は……すみません忘れました記憶力悪いんで許してください(

こんな感じで公式Twitterから告知打ってました。なかなかバズってますねw イラストがえっちだから仕方ないね。

告知サイトもけっこう気合入れました。当時はまだまだTwiplaでの告知だけでサイトを持っているイベントが少なかったので、ここで「普通のイベントじゃないぜ」感を出したかったですね。

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Anison Club Party告知サイト(https://comiaca.com/ca11dj/)

当日も多くの人で賑わいました。暗くて何も見えないけど。

『あにまじっく!』に込めた想い

コミアカの派生イベントとして開催した『Anison Club Party』があまりに楽しく評判も良かったので、コミアカから独立したDJイベント『あにまじっく!』として半年後の五月祭にも開催することにしました。

独立する以前から、イベントコンセプトについてはかなり意識してきました。その一つひとつについて語っていたらキリが無いのですが、出来る限り述べていきたいと思います。

告知

MOGRAやnagomixを中心に様々なサブカル系DJイベントに通う中で、「私だったらこうするんだけどな……」と思うことが幾つかありました。その一つがフライヤーをはじめとする告知です。

DJイベントのフライヤーってなんか独特の風習があるというか、デザイン性を重視しすぎて肝心の開催場所がすごく小さく書かれていてよく分からなかったり、結局「どんな人に来てもらいたくて、どんな体験を提供したいか」が見えてこないものが多いと感じていました。ここにしっかり切り込んでしっかり他イベントとの差をつけていこうと思いました。

東大でアニクラをやる意味

東大生がバカをやるだけで何でも面白く見える

これは以前の記事でも言及したことなんですが、頭に「東大」ってつくだけで何でも面白そうに見えちゃうと思っていて、本当にずるいと思ってます。東大生のバラエティ番組とか、東大生がコスプレして踊るとか、東大でアニソンを爆音で流しながら高まるとか。「頭脳明晰で落ち着いている」という典型的な東大生のイメージから離れれば離れるほど勝手に面白くなります。便利ですね。

せっかく持っている特権なんだからそれを使わない手はありません。「この空間だけ、偏差値3。」が私の中ではテーマの一つになっています。

東大の学祭=人種のるつぼ

学園祭では基本的に入場料を取ることが出来ません。これは良くも悪くも気軽に各企画に出入り出来ることを意味しています。ハコを貸し切って行われる通常のクラブイベントでは考えられないことです。例えば気になるDJを2,3人だけ聞いて、あとは別の企画で学園祭を楽しむとか、現役の東大生なら自分のサークルやクラスの企画のシフトを調整して気になる枠だけ聞きに来るといったことも可能です。

更に特徴的なのは、そもそもクラブイベントに来ようと思って来たわけではない人にクラブイベントを知ってもらう機会になるという点です。

  • 普段アニソンやボカロは聞いてるけど、クラブ音響で聞いたことが無い人がクラブで聞く良さをうっかり知ってしまう
  • お受験ママがそっと覗いてドン引きする
  • 一方その子供は「なんだここ超面白そう」となって東大受験モチベが上がる

こういった他ではほぼ考えられないようなあらゆるシナジー効果が期待できます。

東大の学園祭には本当に様々な方がいらっしゃいます。東大志望の高校生やその親御さんはもちろん、現役東大生、留学生、他大の学生や社会人、私のような東大OB、もちろん最初からあにまじっく!を目当てで来てくださっている歴戦のクラブイベント猛者まで。

初心者も上級者も、どんなに小さくてもいいから、全員が何かしらの価値観の変革を経験して会場を後にしてもらいたいと思っています。ちなみに私はお受験ママがドン引きしている光景を見るのが今でも大好きです。

初心者の参加障壁を取り払う

以上のような考えのもと、イベント立ち上げ当初特に意識したのが、クラブイベント初心者にも気軽に参加してもらうことでした。

  • クラブイベントの存在を知らない人にも伝わる表現で告知を打つ
  • 事前にタイムテーブルを流すジャンル込みで公開しておく
  • コミアカのネームバリューを活かして参加障壁を下げる

この辺りですね。

まとめ

一言で表すなら、「アニソン中心のクラブイベントで魔法を起こし、全てのお客さんに一ミリでも価値観の変革をもたらしたい」これが『あにまじっく!』という名前の裏側にある想いです*5

  • 普段聞いているアニソンやボカロ曲が、クラブ音響で踊りながら聞くことで何倍も楽しくなることを知る
  • アニソンremixという新しいアニソンの楽しみ方を知る
  • 好みの曲やジャンル、アーティストを見つける
  • 大人しいと思っていた東大生が頭悪そうに踊っているのを見てお受験ママの価値観が変革される
  • 馬鹿をやっている東大生を見て東大受験生のモチベに火をつける

全てのお客さんにそれぞれの形で何らかの衝撃を受けて帰ってもらいたい、そんな想いで1年間イベントを運営して参りました。

最近の『あにまじっく!』を見て

長々と書いてきましたが、これらはあくまで私が運営していた『あにまじっく!』のイベントコンセプトです。今開催されているあにまじっく!はすべて現役メンバーのものであり、私は99%関与しておりません。大学というコミュニティ発祥の団体としての性質上、構成員の新陳代謝は激しく、構成員が変わればイベントコンセプトも変わって当然だと思っています。

私の考えるイベントコンセプトは学園祭でやることで達成される側面が大きかったので、学外でのイベント開催は特に行いませんでした。しかし私が学生の身分でなくなった後、アルダ君が何を思ったか『あにまじっく!』をサークル化し、構成員を増やして学外でもイベントを行うようになりました。

イベント回数が増えることで徐々に『あにまじっく!』の知名度やイベントの特徴も次第に理解されるようになったのか、お客さんもDJもより楽しめるイベントへと徐々に成長していきました。またサークル内で練習会を行うなどの活動もしているようで、DJ/VJ自身の技量も明らかに向上してきたように思います*6

そこから更にバトンは現代表のくらら氏へ。同氏中心にメンバー各位の精力的な活動の結果、2018年は学外でのイベントを(確か)3度行い、学内外ともに大盛況のイベントとなりました。

現代表がどの程度意図しているかは分かりませんが、少しずつ形を変えつつも、当初私が思い描いていた『あにまじっく!』を、非常に高いクオリティで実現できているのがここ最近の『あにまじっく!』だと思っています。

おわりに

先週金曜に午後半休を取って、『あにまじっく!vol.7 Christmas Party!@秋葉原MOGRA』に遊びにいってきました。

twipla.jp

序盤から人の入りがすごくて、中盤以降は危うくアニソンマトリックスか何かと一瞬見間違えるほどの混雑。

DJ陣の実力も目に見えて向上していると感じました。家で中継動画聞き返しながら「ここの繋ぎやべえな……」って一生つぶやいてます。そもそもヒゲドライバーさんをお呼びするって、その前後を通しきるだけのDJが出来るってことですからね。すごい。

『あにまじっく!』も遂にここまで来たか……と感慨に耽っていました。

良い運動にもなりました。

一緒にイベントを立ち上げてくれたnikochin氏、引き継いでサークル化までしてくれちゃったアルダ君、現代表のくらら君、過去と現役のあにまじっく!メンバーとゲスト参加のDJ/VJさん、そしてすべてのお客さんに感謝。ありがとうございます。これからも好き勝手やっちゃってください*7

*1:「東大生オンリー同人誌即売会」と銘打っております。まれに「東大生を題材にしたオンリーイベント」と勘違いしてざわざわする方がいらっしゃいますが、東大生ないし東大卒の方が代表であることをサークル参加の要件としている、という意味ですので悪しからず

*2:学内の同人サークルの数も限られていますし、開催年数を鑑みても“取れる牌は概ね取り尽くせている”感じがあります

*3:土日の2日間のみ開催して金曜は何もしないでも良いのではないかという話もありますが、その辺りは運営上の都合ってやつなのでお察しください

*4:彼の描くセンセーショナルなイラストは専ら高校生に大好評でした。最高だよな。彼ら東大入ったかな

*5:私が命名しロゴも作りました

*6:正直今の『あにまじっく!』でDJできる自信がない

*7:あとごくまれにDJしたくなるのでどこかに隙があったらやったりやらなかったりしたいかも(小声)

東大を目指す16歳の私へ(後編)

前半はこちら nearnoah.hatenablog.com

後半では大学以降の研究・就活・仕事に関する話と、最後に「受験おすすめプラン」と称して大学受験のtipsを端的にまとめていきます。

私が大学でやったこと

前半でも触れましたが、大学では(就活も何となく意識しつつ)ひたすら自分と社会のことを知るのが効率的な立ち回りに思います。

少しでも興味あると感じたことに片っ端から取り組み、(出来れば複数種の)バイトを通じて仕事や社会の片鱗を感じることで将来のビジョンを描きやすくなると思います。

私が具体的にやったことは以下です。

  • 音ゲー
  • 資格取得 ◎
  • サークル ○
  • バイト ○
  • 勉強 △
  • 研究 🙅

留学とかボランティアとか無くてすみません。意識高いのは16歳くらいでやめたんで……。そういうのは他の発表者さんが語ってくださったので、同じこと喋っても多分つまらないので省略ということに現場ではしておきました。物は言いよう。

それぞれの詳細については単なる自分語りに終始しそうなので今回は置いておきます。

研究=「学問を創る側」に興味がありますか?

これは今回私が声を大にして言いたいことの一つなのですが、研究に興味が無い人は大学院に行くと大変です。

理系の皆さんは何となく「理系は修士に行くのが当たり前」「理系の大学生活は6年間を前提に考えるもの」という認識があると思います。実際間違っていません。私の学科でもおおよそ9割は修士に進学しましたし、ほとんどのいわゆる偏差値上位校の理系は同じような状況でしょう。

東大の進振り制度は便利な一方、専門的な勉強を始めるのが遅くなるという大きなデメリットを伴っています。私の所属していた学科では学部4年になってはじめて研究室に配属となり、それまでに論文を読む機会は自ら主体的に取り組まない限り基本的に皆無です。しかし研究室配属からわずか3ヶ月後の7月には院試の出願シーズンが到来します。いっぽう学部卒で就活する場合はとっくに動き始めてないといけません(3年の10〜11月とか)。

研究に一切取り組む機会が無いまま、修士に進むか学部卒で就活するか選ばねばならない。これが現状です。

よほど熱心な学生でなければ、学部4年になるまで研究らしい研究に取り組むことは無いでしょう。東大ですら私の感覚だと1-2割も居れば良い方かと思います。 ということは、大半の人は自分が研究にある程度適性があるという保障もなく修士に進学しているのですね。

ところが修士でやること=研究は今までの小学校〜大学学部までとはガラッと方向性が変わります。既存の学問を学ぶのではなく、自ら新たな知を創造しなければならないのです。これはもの凄くざっくり言うと、本を読むことと書くことくらいの違いがあると思います。

更に言えば研究には“生む苦しみ”が伴います。実験をして、成果が出るとは限らない。誰も解いたことのない問題を解こうとしているのだから当然です。それでも締切はやってくる。テーマが決まらない、結果が出ない、常に不安との戦いです。研究とは本質的に苦しいものだと思います。だからこそ成果が出たときの喜びは計り知れないのかもしれませんが、私はそこまで辿り着けたとはとても言えないので深くは触れないでおきます。

お勉強が好きなだけで、学問という巨大な知の建造物に自ら新たなレンガを一つ積み上げる、という行為には興味が持てなかった。

だから私は修士課程を退学しました。

何か画期的な対策があるかというと正直無いです。学部4年ともなればもう21歳。自分にとっての正解は自分にしかわからない。続けるも撤退も自己責任です。

とはいえ、もう少し研究への適性を見極めてから修士に進学するか決められる制度にどうにか出来ないかと思わずにはおれません。

就活

自分がやってきたことの棚卸しをしてみました。

  • 山手線を徒歩で1周企画
  • 同人ゲーム制作
  • 同人誌即売会運営
  • DJイベント運営

この辺りを眺めていて、創作自体も好きだけど、プラットフォームを作って、そこでダイヤの原石が最大限輝ける場所を提供する裏方役にも向いてそうだなと思うようになりました。なのでそんな感じのWebサービスを作る仕事に今は従事しています。

何度も書いていますが、自分が今やりたいと思ったことに片っ端から首を突っ込んで、向いていること・出来ることをどれだけ細かい粒度で語れるかが重要だと思っています。就活のマッチング率を上げるためにも、QOLを上げるためにもです。

仕事の悩み

周りのスキルが高すぎる! これに尽きます。

東大が学力偏差値70なら弊社はさしずめ仕事偏差値70といった所でしょうか。他社をあまり見ていないので何とも言えませんが。東大に入学したときと同様、うっかりこんな場所に入れてしまったからには精一杯やらねばという気持ちで1年半やってきてます。

めっちゃ当たり前なんですけど、東大じゃなくても優秀な人間なんてごろごろ居ます。勉強以外にも無数のフィールドがあって、それぞれにトップを走る人々がいるわけです。

思えば新しい環境に身を置くたびに挫折を味わっている気がします。中学に入れば周りの頭の回転の良さに圧倒されて挫折。大学に入れば勉強単体でも勝てないのに勉強以外の分野でも高いスキルを持った人(通称人生2周目)に圧倒されて挫折。仕事を始めると「勉強が出来ること」と「仕事が出来ること」の違いをリアルに感じて挫折……。そしてそのたびに生存戦略を練り直してきました。

とはいえそのくらいのシビアな環境が丁度良いのではないでしょうか。僕は「鶏口牛後」はコスパが悪いと思っています。自分がビリ=伸びしろしかないということなので。まあ、メンタルが続く範囲で、ですが。

目下自分がやるべきこととしては、目の前の仕事をひたすら倒しつつ、エンジニアリングのスキルを磨きつつ、引き続き興味関心の掘り下げを行うことだと思っています。最近は読書や株、スマホアプリを漁る、blogでアウトプット等、本当に気ままにやりたいことをやることを心がけてます。

正解のない時代

「AIが仕事を奪っていくことで、人間のやる仕事が無くなるのではないか」といった論調が絶えません。最低限の生活コストが限りなく0に近づいた結果、ベーシックインカム(BI)を導入すれば仕事をしないで済む時代が到来するかも、と主張する人もいます。

社会の枠組みが変化するレベルで10年20年先が見通せない時代、なおさら「どう生きるべきか?」という問いが重要性を増してきています。対する答えとしては、どんな類書を読んでも大体同じことが書いてあるように思います:「好きなことに夢中になれ」と。

浅学な私なりの解釈で恐縮ですが、今後の社会の枠組みの変化に関して、大まかに言って2つのシナリオが想定できると思っています。1つ目はAIが定型業務を奪い尽くして人間には「新しい仕事やビジネスを創造する」という高度な仕事しか残されないケース。もう1つは仕事をしなくて良くなるケースです。前者が起こった結果大半の人は高度な仕事をする能力がなくBIを導入せざるを得なくなり結果仕事をしなくて良くなるとか、細かいシナリオは色々あると思いますが。

いずれのケースでも「好きなことに夢中になる」というのが一つの答えになってくるのでは、というのが私なりの考えです。まず「新しいビジネスを創造する」というのは様々な分野に精通する中で脳内であらゆる物事が有機的に繋がって生まれるものだと思います。どうせ色々経験するなら好きなことに夢中になるのが一番吸収効率が良いはずです。いっぽう仕事しなくて良くなるケースの場合、もはや好きなことをやって悠々自適に暮らせるかどうかがQOLを最も大きく左右する要素になるのは自明だと思います。なのでいずれにせよ興味あることにとにかく取り組んでおくというのが今後生きていく上で間違いの少ない生存戦略なんじゃないかなと考えてます。

大学受験おすすめプラン

大学受験の目的をはっきりさせる

とにかくフラットなところからスタートしましょう。たとえば高2の夏の私はVOCALOIDで作曲もどきをしていたので、専門学校のオープンキャンパスにも足を運び、自作曲にアドバイスをいただいたりもしていました。

いっぽう考えすぎて行動力が無いのも考えものなので、どこかで腹をくくることは必要です。答えが出ないなら進振りのある東大がおすすめです。

何となく固まってきてもこなくても、高2の10月くらいからぼちぼち勉強を始めましょう。受からなければ大学には入れません。

「現状」と「最終目標」をできるだけ詳細に把握する

現状とは今の自分の学力です。普段の定期テストや模試で大体把握しているはずです。最終目標は志望校の本試験で試験当日に合格点を上回ることです。過去問を見たり解いたりしつつ、試験科目や出題傾向、レベル感、配点などの基礎知識を仕入れましょう。

始点と終点がわかれば、あとはその間を埋めるだけです。彼を知り己を知れば百戦殆ふからず。

私が受験生の頃はライトな参考書オタクでした。週1は本屋に通い、参考書をチェックしていました。参考書はレベル感や合う・合わないを最低3度は確認してから購入することでミスマッチを減らすよう意識していました。今でこそ受験関係のblog等の情報源は腐るほどありますが、当時(9年前)は2chの大学受験板まとめwikiを穴が空くまで読み返して参考にしていました。

また、受験当日までにどの参考書をどのタイミングで何周目をやるかを全てリスト化していました。リストは学習の進捗状況や模試のフィードバックを参考に随時アップデートしていきました。学校のカリキュラムにも最大限乗っかりながら、最適なスケジュールを磨き上げました。

オープンキャンパスや学園祭に行く

「無料で願書を入手できる」という口実で駒場祭(高3の11月)にも行きました。このとき学園祭で同人誌即売会が行われている光景を見て一気に入学意欲が高まりました。こういうエモ体験が勉強のモチベーション維持にはめっちゃ大事だと思います。入学後の自分がリアルに想像できればできるほどモチベは高まるはずです。

もちろん勉強が進んでなくて学園祭なんて行ってる場合ではない、という判断もアリです。その辺は全部自己責任です。

学校を最大限活用する

ある程度の進学校であれば、「普通に」授業を受けて宿題を一つ一つ丁寧にこなしていけばそれなりの実力がつくんじゃないかと思います。少なくともウチの出身校はそんな感じでした(そうでない場合はなんか、頑張ってください)。

まあその「普通に」こなすのが案外出来なかったりするんですけどね。

おわり

以上、健闘を祈ります。

こんな先行き不透明な時代ですが、一緒に頑張りましょう。

東大を目指す16歳の私へ(前編)

先日母校の高2生(約360人)に向けて進路系イベントに登壇してきました。せっかくなのでblogという形でまとめ直してみます。

1年以上人前で話しておらず大変緊張してしまい、オタクの機関銃トークをしてしまったのを思い出すたび、ベッドの上で叫びながら輾転反側な日々を過ごしております。

自分が高2のこの時期にどんな話を聞いておきたかったか? を念頭に置いた結果このようなタイトルになってます。

長いので前後編に分けます。

東大を志望した理由

大学受験って何の意味があるの?

お勉強をすっぽかして考え続けた高2の8月。

  • なぜ大学受験という制度は今のような制度になっているのか
  • なぜ「社会」や「理科」といった教科でなければならないのか
    • 本当にもっと他に教えるべきことが無いのだろうか
  • (自称)進学校の教育と国家レベルでの教育の意義を一緒くたに考えるのは無理がありそうだ
    • 「日本社会で最低限生活できる人間を育てる」のと「国際社会で活躍できる人材を育てる」を同列に語れるはずがない
  • etc.

考えているうちに、頭がおかしくなってしまいました(完)。

プロが日夜頭を捻って考えた結果としての暫定解が今日の教育なんです。

現状は100点満点ではないですし、むしろほど遠い。レガシーな面も多い(と思う)。

現行制度が満点解であると思い込むところからスタートするほど、当時の私は社会に完全性を求めていました。アスペルガー傾向なのかもしれませんし、単なる温室育ちだったのかもしれません。

民間も「これからの教育の形」を模索しています。N高等学校(ドワンゴ)とか、ゼロ高等学院(ホリエモン)とか。

で、こんなむちゃくちゃ頭の良い人たちですら一生懸命考えても結論が出せないような問題に対して、一介の高校生がひと夏考えた程度でそんなご立派な結論が出せるわけがないのです。

なので僕は、社会における大学受験ひいては教育の役割について考えるアプローチを諦めました。 私は私にとっての大学受験の意味を考えれば十分だし、それで精一杯なのです。

……こうして文章にすると、なんて馬鹿なことで悩んでたんだって感じですね……。

将来の進路が絞れないなら、進振りのある東大しか選択肢がなかった

馬鹿にするわけではありませんが、大抵の高校生は社会における大学受験の意義どころか、そもそも社会のことがよく分かってません。バイト経験すらない人が大半ですしね。

母校の生徒が進路を決める上で日常接する情報ソースとしては

  • 学校の進路だより
  • 進路室に置いてあるチラシや掲示
  • 正門前で配布しているT●SHIN TIMES
  • オープンキャンパス
  • インターネット

辺りだと思います。実際私もこの辺はフル活用しました。

で、今26になって思うのは、

受験も大学生活も社会人も、結局実際にやってみなきゃ9割方分からん!

更に言ってしまえば、

そもそも大抵の高校生は自分のことすらよく分かっていないんです。

「好きなこと」「得意なこと」「需要があること」が重なったところにキャリアがある

高校生くらいだと大半の人は将来やりたいことも明確になっていないと思います。それが普通です。

それを見つけるには「好きなこと」「得意なこと」を見つける努力をするのが最もまっとうなやり方だと思います。少しでも興味があることがあったら、やってみる。これをひたすら繰り返すだけです。

色々やっていると、「これは好き/嫌い」「これは得意/苦手」といった自分の特性が分かってきます。様々な経験を通じてそれらの情報粒度を上げていくのです。

社会で生きていく上では「需要があること」も意識が必要です。これはニュースや教養、読書などで見聞を広めつつ、自ら思索を深めていけばいいのかなと思います。

これら3つが良い感じに重なっている部分を高校生のうちに見いだせていたら、その人は超優秀だと思います。そして現時点での各領域の理解度がどうであれ、焦らず挑戦と経験を積み重ねることで理解度は深まり続けるものだと思います。

自分なりの『暫定解』を持って受験に臨む

そういうわけで高校生が完璧な答えを用意して受験に臨むのは至難の業だと思っています。

大事なのはこじつけでもいいので、「なぜ、自分は大学受験をするのか」という問いに対する自分なりの答えを持っておくことです。この際「大学が近くにあったから」でもいいです。これで受験勉強が主体性を帯びた活動になり、納得感のある受験勉強ライフに繋がるはずです。

実際東大に行ってみてどうだったか

天才と交流できる

私は東大以外の大学に通ったことがないので単なる憶測なのですが、多分他大は特定の学力偏差値近辺の学生が集まっていると思っています。

ところが日本では一定以上の学力を持つ人は概ね東大に来る傾向にあります。そうすると東大においてのみ異質な母集団が形成されます。すなわち、学力偏差値70以上のあらゆる学生が集まってくるわけです。そこには偏差値80や90の猛者、理III合格者、数学オリンピック出場者などといった錚々たる面子が揃っています。

私の出身学科周辺では彼らのような天才を「人生2周目」と呼んで崇拝していました。運良く東大に受かってしまった凡人が恐れ多くも彼らのような天才と日常を共にできる、そんな希有な環境が東大にはあります。

プライドが高いと死ぬよ。つまり君は死ぬ。

東大に行くと驚くべきことに、授業を受ける仲間は全員東大生です。

果たしてこんな環境でお勉強で勝てるでしょうか(反語)。

今まで「英語解かせたら私の右に出る者はいないわ!」と豪語する母校の四天王だった貴方も入学と共に出鼻を挫かれ、心打ち砕かれる可能性が十分にあり得るわけです。

しかし人間どこかで挫折するものです。実際私も東大に入ってまず周囲の頭の良さで挫折感を味わい、修士課程で学問を創る側に回ることへの適性と興味の無さに気づいて中退するという経験も経ています。

挫折とは生き方を見直せというシグナルだと思います。「そっちの道に進んでも行き止まりだよ」と教えてくれているのです。

土俵を一つに絞っていては、天才に努力された時点で勝ち目がありません。あらゆるチャレンジを通じて興味・適性を見極め、複数の強みを掛け合わせることに活路を見いだすのが現実的な生存戦略ではないかと思います。

入ってからもそこそこお勉強

入学して1ヶ月経過して気づいたことがあります。

「東大って一応日本で一番難しいと言われている大学だし、多分日本で一番難しい授業をやってるんじゃないか?🤔」

安心してください、こんなに頭悪くても東大に入るチャンスがあるんです🙆

大学は教育の場であり研究の場であるわけです。 少なくとも建前上は勉強したいから大学入るはずですよね? なら大学入ってからも勉強なのは当たり前だよね?(にっこり)

進振りは点数で行ける学科の選択肢の幅が変わってきます。人気の学科に入るには前期教養で点数が必要です。

学科によっては3年以降も行きたい研究室に行くために点数が必要になったりします。受験が終わっても戦争は続くのです……

何だかんだ東大ブランドは便利

就活は強い

ぶっちゃけ就活は依然有利っぽいです。特に理系修士

  • 黙ってても研究室に就活イベントのビラが来る
  • 優秀な学生だけを集めた「逆求人イベント」への参加依頼が来る
  • 合同説明会に行って学生証を見せるとタクシー代を援助してくれたりする(これは学部生も)

僕は情報系修士を中退していますが、周りは研究の片手間に3-5社受けて就活終了してたイメージです。

何やっても東大ってだけで面白くなりがちでずるい

  • さんまの「東大」方程式 とか
  • 「東大生が」コスプレしてVOCALOIDなどを踊る某団体とか
  • 「東大で」アニソンを爆音で流すイベントを開くとか(私がやってたイベント)

アニソンのクラブイベント自体はそこら中でやられていることです。でも東大でやるってなっただけでなんか面白そうってなりませんか?

実際のところ東大の学園祭ほど多様なお客さんが集まるアニクラ(厳密にはA-POP系クラブイベント)ってそう無いと自負してます。推し曲でブチ上がり偏差値が3になってしまった東大生を見て受験生の親子連れがドン引きする光景が見られるアニクラなんてウチくらいですよ。

飲み会で弄られる鉄板ネタ

これは良い意味でも悪い意味でもですね。社会とはそういうものなので諦めましょう。

元気な時に後半を書きます。 書きました。2週間越し。

nearnoah.hatenablog.com

HUAWEI nova 3をポチるまでの試行錯誤と使った感想

スマホが使いづらくて買い換え考えたけど、頑張ってカスタマイズたら満足したという話を以前しました。前言撤回します。

nearnoah.hatenablog.com

前回のまとめ(再掲)

  • 2年半使っているAndroidが重いから買い換えたくなってきた
  • 重いと言うより単に使いたいアプリの調査不足等で使いづらいだけだった
  • 半日かけてアプリ吟味して追加・整理したら劇的に使いやすくなった
  • とは言え2万円〜メモリ3GBの端末が買える時代になっててちょっと気の迷いが生じている
    • 今買うならノッチが好きだしHUAWEI P20 liteかな?

なんだかんだ機種変にも興味が

先日の記事以降、何となく気が向いて歩数計アプリを入れるなどしていたら、さすがにやや動作の鈍さが気になってきてしまいました。 そんなわけで機種変も視野かなあと思いつつ、気がつけば平日に2夜連続でビックカメラ通って実機触ったり眺めたりして遊んでしまい、これ以上悩むくらいなら買った方が早いのでは?となったわけです。

社会人になるとどうしても機会損失を気にしてしまいます。時給換算2,000円で普段労働しているなら、3時間悩む暇があるなら6,000円高い端末を買った方がお得だよな、とか。もちろん悩むこと自体も一つのエンターテイメントなので、程度問題ではあるのですが。

そんな最中Amazonのタイムセールでもスマホ端末の取り扱いが始まりました。特にOPPO R11sを知ってめっちゃ悩んでしまいました。

多少値は張るものの、CPUやメモリはミドルレンジだけど、カメラ性能が高いという特徴に惹かれました。そこで初めて自分の潜在的欲求に気づきました。今使っているZenfone 2 Laserのメモリ2GB/ストレージ16GBからスペックが上がれば2-3万円の端末で十分だと思っていたのですが、欲を言えば写真をもっと綺麗に撮りたい。ただゲームはしないから値段を抑えてカメラスペックだけ欲しい。

そしてこのタイミングで5日発売のHUAWEI nova 3が発表されます。

japanese.engadget.com

HUAWEI P20やP20 liteと外見はそっくりながら、P20 liteより高いカメラ性能と定価5万円前半というバランスの良さが魅力的です。 何より決定打となったのはOCNの格安スマホセットで端末価格がまさかの税込3万切り。

www.ntt.com

これもうP20 liteと同価格でnova 3買えるじゃんww ということで即決しました。

導入

2年9ヶ月お世話になったmineoからのMNP番号発行はものの数分。某沖縄セルラーとは比べものにならないほど簡単でした。 パケットギフトという形で余ったパケットを全て弟のアカウントに移行した後、MNP番号発行、OCN契約まで1時間と掛かりませんでした。 というか一番時間を使って悩んだのは端末の色でした。goo専売のレッドと定番のアイリスパープルで悩みましたが、結局後者に。

金曜の夜に契約し、翌週月曜の午前には端末とSIMカードが到着。

会社から帰宅・夕食後、4時間ぶっ続けで初期設定とアプリ導入を済ませました。

HUAWEI公式のデータ移行アプリを使えば、アプリの再インストールはもちろん、電話帳やSMS履歴まで一瞬で移行可能です。素晴らしい!

「Phone Clone」アプリを利用した端末間のデータ移行方法| ファーウェイお客様サポート

ただ本番はここからで、移行しても各アプリでのログインは再度行わないといけません。これがGoogleに記憶させていなかったり1Password等のアプリを利用していないと毎回手打ちになってしまい作業時間の大半を費やす結果となりました。 何となくGoogleに全てのデータを受け渡すのも気が引けるので3,4割程度しか記憶させていなかったのが、こんな所でデメリットになってくるとは予想外でした。

実際どう?

最高。

  • 任意の処理が従来の倍で可能(体感)
  • カメラ性能が素晴らしい
  • 端末デザインがかっこいい

任意の処理が従来の倍で可能(体感)

以前の端末も不要なアプリを整理すると比較的速くなったのでそれで満足していたのですが、まだ2回くらい変身を残していたようです。

特にTogglのアプリが毎回落ちていて正直使い物にならなかったのですが、端末のスペックが上がったからか単に相性が良かったのか、全く落ちなくなりました。動作も2秒で記録出来るとまでは言わないものの快適です。これ以上は正直アプリのUI向上を頑張っていただくしかない(笑)という所までは来た感じがあります。

カメラ性能が素晴らしい

以下公式サイトのスペックの引用です。 https://consumer.huawei.com/jp/phones/nova3/specs/

アウトカメラ(ダブルレンズ): 約1600万画素カラーセンサー(開口部 F1.8)+ 約2400万画素モノクロセンサー(開口部 F1.8)/ 像面位相差AF+コントラストAF インカメラ(ダブルレンズ: 約2400万画素 + 約200万画素 / FF)

加えてAIとやらが自動で撮影シーンを判別してくれます。食事画像を撮ろうとすると自動で食事撮影モードになったり。 カメラの細かいことはよく分からないけど、手軽にインスタ映えした写真を撮りたい! という方にはうってつけの端末だと思います。

端末デザインがかっこいい

私はノッチが好きですし、背面のパープルがテカテカしてて良い感じです。 付属のプラスチックケースをつけるとどうしてもテカテカ感は落ちますが、まあやむを得ないかなと思います。傷つくよりはマシです。

まとめ

悩み抜いた結果、最終的に大満足な買い物が出来ました。

今回はタイミングがあまりにもベストでした。これだけは運が良かったです。早まってP20 liteを買わなくて本当に良かった!w OCNが大幅な端末代金の割引をしている情報をしっかり掴めたかどうかが明暗を分けましたね。 スマホ界隈は情報の新陳代謝が激しいので、情報収集を抜かりなく行うことの重要性を再認識させられました。

mineoからOCNへの移行もスムーズで、利用料も速度も大きな違いは無く、今のところ概ねストレスフリーに使えています。 今後もTwitterに写真撮影にkindleに株に、よりいっそうスマホを活用していこうというモチベーションがもりもり高まっております。