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『お勉強しといてよ』を耳コピしてみた

前回の記事に引き続き、耳コピ第2弾です。

nearnoah.hatenablog.com

今回はずとまよさんの『お勉強しといてよ』を耳コピしてみました。

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耳コピしながら感じたこの曲の魅力や苦戦したところ等を書きます。

今回もほぼLogicのみで完結しており、ボーカルにSynthesizer Vの闇音レンリ、そして期間限定で無料配布されていたiZotopeOzone Elementsをマスタリングに使いました。

今回の目標

  • 作業時間をワンコーラス20時間以内に抑える(前回は40時間)
  • ボーカルはちゃんとボカロか何かに歌ってもらう(前回はピアノのみ)

パート別感想

ボーカル

めっちゃリズムむっず!!! 特にAメロ。これカラオケで歌うのめちゃくちゃムズいと思う。「想像力が無限大・魅力的なので」の部分ヤバい。全体的に長めの歌詞を曲に載せるために若干無理して圧縮してないか?w と感じる箇所が多いものの、それがまた独特のリズムを生み出している感じもしますね。

当初初音ミクの音源を購入しようと思ったのですが、想像以上にお値段がしたので諦めました。初音ミク音源は現在ボカロ4が最新版なのですが、ボカロ4のエディタはもう中古でしか売っておらず、公式ですと4万円ほど出してボカロ5用エディタ(音源4種つき、ボカロ4音源にも対応)とミクさんの音源を買うしかなさそうということが判明しました。

今回は無料で使えるSynthesizer VというVOCALOIDに似たソフトを使ってみました。最終的には今回歌ってもらった闇音レンリちゃんの音源の方がこの曲には合ってたなと思いますし、Synthesizer Vのエディタも直感的で無声音の調整程度である程度それっぽく歌ってくれてとても楽でした。結果オーライ。

ちなみにSynthesizer V Studioというのがあるのですが、Basic Editionが何度クリックしてもDL出来ないと思ったら7/30リリースでした(深夜で頭回ってなくて英語が読めてませんでした)。Fandomを読んで旧バージョンをDLしてきましょう。

基本的な使い方はFandomを読めば大体分かります。Logic側ではボーカルやコーラスをパート毎に1つのリージョンにまとめてMIDIで書き出し、Synthesizer Vで読み込みます。マルチトラックにも対応しています。

synthesizer-v.fandom.com

というわけで今回は闇音レンリちゃんに歌っていただきました! ありがとうございます!

いずれは噂のAIきりたんも試してみたいですね。

コーラス

サビ頭「ファンキーな直感で」のところ、MSのMainを削るとオク下で男のような声で歌ってるのが聴こえるんですが何かエフェクト足してるんでしょうかね? 一応ここのためだけに1つパート増やして対応しました。

アウトロをよく聴くと、割とはっきりと左で「ベーベーベッベッベー」ってコーラス入ってるのがなんか面白い。

ベース

元々スラップベースはハウスミュージックと並んで最も享楽的な*1音楽の構成要素だと思ってましたが、今回打ち込んでて改めてその良さに気付かされました。

初めてスラップベースをそれと認識したのは多分大昔にプレーしていた『ぱるメロ♪』でだったと思います。『ぱるメロ♪』も『パカパカパッション』もやり込むだけで勝手に編曲の基礎が身につく神ゲーなので是非プレーしましょう。Win10でプレー出来るか分かんないけど。

www.palmelo.jp

スラップベースがえっちなのは分かっていましたが、奏法も打ち込み技法も全然分からなかったので適当にググって動画を参考にしました。実際に演奏している動画も一応見ておくことで頓珍漢な打ち込みを防ぐことが出来るかなと思います。最低限のスラップベースの打ち込みノウハウはみんな大好きSleepfreaksを見ておけば押さえられると思います。

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『お勉強しといてよ』のベースは盛り上がるにつれてスラップに切り替わるのが印象的ですね。サビに向かってシンコペ度合いが増していくのもお約束ですが楽しい。

Aメロ後半から入ってくるベンベン(C C Eb Cの繰り返し)がギターかベースか分からなかったのですが、音域的にはどちらもあり得るのでLogicのプリセットから最も音が近いと感じたpicked bassを採用しました。音作りはよう分からんので再現度はさほど追求せず軽めで。

ドラム

何より打ち込みと生ドラムの2つを混ぜてるのが特徴的ですよね。

リズムマシンは初めて使ったので何も分からんって感じでした。ひたすら色んな音源を聴いて近いものを採用しました。

生ドラムに関しては「叩いてみた」動画も少し参考にさせていただきました。とはいえこちらも原曲を完全再現しているわけではないようです。動画として観る分には楽しい。

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ピアノ

この曲は中音域に位置するピアノとストリングスがぶつかり合って耳コピ難易度を上げています。特に盛り上がるB2〜サビの耳コピ難易度は非常に高い。他のパートを先に耳コピし、消去法で攻めることにしました。最終的にはMSのMainを切るとそれなりに聞こえたのと、最後は己のバイブスを信じることに。

アウトロもめちゃくちゃオシャレなんですが耳コピは地獄! でもかっこいいから頑張る。最後のキメはI△7っぽいですね。普通Iには7th付けないと思ってました。おしゃ。

最後の最後にはみ出たピアノが高音でぶっ壊れた和音を出してますが、こんなの絶対音感でもなきゃ正確に聞き取れるわけね〜〜〜って感じなのでそれっぽくやってみました。

ギター

ロックギターは30分とかからず瞬殺。ほぼほぼ同一の繰り返しが3回。

Bメロ前半で左右に振ってるクリーンギターはどうやって録ってるんでしょうか? 教えてエロい人。とりあえず左右で別々に耳コピしてみました。右はHPFかける程度で聞き取れましたが、左は低音で聞き取りづらく、左のイヤーカップだけ耳に当ててようやく聴こえました。ちなみに一連の耳コピ作業にはAudio-TechnicaのATH-M40xを使っています。もはやこれ無しに耳コピは不可能。

ストリングス

ストリングスの打ち込み自体慣れてないのに楽器単位でバラすのは心が折れるのと時間的制約もあったので順当にストリングス音源を使いました。 ↓の動画を参考に、とりあえずボイシング広げておけば何とかなりそうという気持ちでやりました。実際音の高さの間隔を広げるだけで豊かさが全然違います。基本2オクターブに広げて重ねました。

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ピアノと同様、MSのMainを切ると聞こえやすかったです。

Logicでストリングスを打ち込む際はアーティキュレーションが重要でした。staccatoにしないと細かい動きのあるフレーズがアタックが弱すぎて聴こえません。長い音はlegatoにしてしっかり使い分けました。

総評

曲について

めちゃめちゃ良い曲だなと改めて感じました(小並感)。自分が耳コピしたいと思うだけのことはある。

スラップベースはエロいわ、ピアノはオシャだわ、ストリングスは重厚だわ、キメで入る打ち込みのリズムマシンもスパイスになっているわ、必要十分なパート・音符で構成されているのを耳コピしていて実感しました。

今回はボーカルも歌わせることで歌詞にも意識を向けることが出来ました。歌いまわしがなかなか高度で、歌詞自体にも言葉遊びが盛り込まれており多角的に楽しめる曲だと再認識した次第です。初っ端から「質のいい病み感情」という表現が既に分かりみに溢れてます。思わず書き留めずにはおれない病み感情、ある。

反省点

当初の目標ですが、

  • △ 作業時間は完パケまで28時間(8時間オーバー)
  • ○ ボーカルはSynthesizer Vを使ってちゃんと歌わせることが出来ました

作業時間は目標未達ですが前回よりは遥かに短時間で済ませることが出来ました。作業時間は社会人の限られた時間・体力の中で趣味として継続していくにあたり馬鹿にしてはならない指標だと考えています。あまりに1曲に時間を掛けてしまうと途中で気力が尽きてしまうのは前回身を持って知りました。

ボーカルも本当はもう少し調教について調べてこだわれるポイントはあったと思いますが、限られた時間の中では最大効率で良いものが作れたと思います。

ところでギターとベースは奏法やエフェクターが多すぎて勉強しないと二進も三進もいきません。まあギターやベースをやっている知り合いに聞くのが一番手っ取り早いんですが……。

余談

とりあえず2曲書けたので、今年下半期の目標を公言して自らを追い込んで締めくくりとします。

  • 月1ペースで耳コピorアレンジor自作曲を作成&公開する
  • 週1冊ペースで技術書を読む(但し以下の期間を除く)
  • 通訳案内士2次試験に合格する(6週間学習に充てる)

次はどの曲にしようかな!!

*1:私はしばしば「えっちな」と表現します。ハウスは18禁。