情報処理安全確保支援士に受かりたいなら寝ろ
先日金曜、情報処理安全確保支援士の合格発表がありまして、何とか受かってました。
安全確保支援士受かってました!!
— さわみる (@sourmilk) December 21, 2018
資格試験受かるの何年ぶりだろ…… pic.twitter.com/GMLWedGqW5
ちなみに4月にも受けてて、こちらは午後Iが2点足らず落ちてました。
情報処理初めて落ちたW
— さわみる (@sourmilk) June 20, 2018
敗因は午前Iの試験時間が早すぎてお昼に体力切れました😇 pic.twitter.com/6BLdlZoP4A
あと2点で惜しくも敗退という結果に悔しさを滲ませ、敗因を徹底的に分析した結果見事合格を勝ち取りました。本稿ではその軌跡を振り返ります。
4月
よく言われるように、高度情報処理試験には「午前I」「午前II」「午後I」「午後II」の他にも様々なハードルがあります。
- 午前Iに間に合う時間に起床する(通称「午前0」)
- 鉛筆・シャープペンシル・消しゴムを忘れない
- 受験票に写真を貼る
- 規定の期間内に試験に申し込む
下3つを順調にこなしてきた私ですが、「午後0」で足元を掬われる結果となりました。
敗因
起床自体は何とか上手く行ったのです。しかしここで油断してはならないのが情報処理試験。
少々ギリギリではありますが、無事受験会場の最寄り駅で下車。ところが地図通りに歩いているつもりが、同じ試験を受けると思われる人の列がまるで見当たらない。建物も見当たらない。どうも何かがおかしい。そして地図アプリを起動して気づいたのです。
会場は水道橋だったのですが、誤って隣の飯田橋で下車してしまったのです。
これは痛い。慌てて駅へとダッシュ、初乗り運賃を払って一駅だけ移動するというコスパの悪いムーブをかまして受験会場へ。何とか試験開始にはギリギリ間に合いました。
午前I・IIの対策は十分しているつもりだったのでそつなくこなし、短いお昼休憩を利用して日高屋で軽めの昼食をとり、いざ午後I試験へ。
ここからが地獄でした。不慣れな早起きをした上、朝ダッシュをした疲れでどうにも眠気が止まらないのです。しかし午後Iは高度な集中力を要する長文読解試験。にもかかわらず同じ行を繰り返し読んでしまうアレをやってしまうほど頭に文章が入ってこない。90分で2問解かねばならない中、50分を過ぎても1問目が解き終わらず、焦りが募る一方でやはり頭は回らない。読解力を比較的要さない(がC言語の知識が要求される)大問1を2問目に選択することで何とか時間を確保するも、C言語は専門でも何でもないので得点率はあまり期待出来ない……なけなしの知識を答案に詰め込んで解答を終えました。
午後IIの頃には思考力が若干回復していたため、午後II単体では合格点に十分達したかなという感触でした。まあ午後Iで落ちたので採点されなかったんですけどね。
分析
一応学習自体は真面目に進めていました。よくある分厚い参考書を1冊通読し、章末の練習問題(午前IIの過去問)も繰り返し解き、後半に掲載されている午後I 7問、午後II 4問も全て解いて復習も行いました。加えて非公式の過去問サイトで午前IIを過去6回分ほど解きました。Togglで記録していた学習時間としては41時間弱です。特に問題なく合格出来そうな学習量だったと思います。
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しかし既述の通り最大の障壁は慣れない早起きをしたことです。少なくとも2,3日前から当日をイメージして早起きするようにしておくべきでした。元々早起きは大の苦手ですし、1日だけ無理矢理早起きすると今回のように体調を崩す・パフォーマンスが上がらないといった悲惨な結末を迎えることを思い知りました。
ただ次回受ける場合は午前Iに合格しているため午前Iが免除となり、午前IIから受験すれば良いことになります。これなら普段出社している平日と同程度の時間に起床すれば十分間に合うので、起床は大きな問題にならなそうだという結論に至りました。
午前IIに関しては非公式の過去問サイトを利用して過去6回分程度解いていました。このくらい解くと過去問の再利用率が非常に高いことがわかります。1回分はたった25問しかなく、被りも多いので対策は4,5時間もあれば十分済みます。どうせ半年後にはほとんど忘れているでしょうが、ローコストで取り戻せると考えました。
午後I, IIに関しては文章読解に耐えうる集中力が最重要で、次点で「作問者が何を求めているか」を徹底的に考えることです。 支援士の午後問題は非常に癖が強く、模範解答を見ると「そんな単純なことを書いてほしかったのか。難しく考えすぎた」とか、「その発想はなかった」と思ってしまうような突拍子もないことが書かれていたりします。 のっぴきならなくなったら、「こう問われた時の模範解答はこうだった」というパターンを大量に叩き込むという最終奥義があります。以下の本の後半に網羅されています。私は2度目の受験時に買いましたが、読んでいる時間がなかったので結局全く使っていません。いずれにせよ、ここまで来るとほぼほぼ単なる試験対策でしかなく、セキュリティの知識が身につくといった類いの努力とは言い難いものがあるので、ある種の空しさがあります。
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10月
受験日の前日に母校の高校で在学生に向けてプレゼンをするという一大イベントがあり、そちらの準備に追われていたため、試験対策をしている余裕はほぼ皆無でした(本当にトータル5分くらいしか勉強していなかった)。結局一切の試験対策ができないままプレゼン当日を迎え、本番の後も久々に恩師と再会して歓談するなどしている間にあっという間に夜9時に。疲れてこれから学習する気も起きないし、いっそ棄権してもいいのでは? とすら思いました。
しかし4月の反省から、午前IIの過去問暗記をした上で睡眠をしっかり取っていれば勝算は十分あると感じていました。そこで一旦睡眠を最優先事項とし、午前IIの対策すらせずにさっさと寝てしまいました。
翌朝もまだ受験することに若干の迷いがあり、午前IIにすら遅刻するような時間に起床する有様でした。でもまあまだ間に合うし行くだけ行ってみるか……ということで、電車の中で午前IIの過去問解答を15分だけ詰め込んで、試験会場に試験開始から10分以上遅れて到着しました。
午前IIは「見覚えがあるけど解けない」問題が何問かあった上、遅刻の影響で問題が解ききれず、解けたはずの問題を一問落としてしまうという痛恨のミスをしてしまいました。6割乗ったか非常に微妙なところでしたが、もう来てしまったからには最後まで受けるしかなかろうと腹をくくりました。
前回の反省から、眠くならないよう昼食は極力軽めにカロリーメイト2本とエナジードリンクで済ませました。空腹で力が出なくならないギリギリのラインです。
情報処理午後試験直前対策 pic.twitter.com/8D7vyw2Hfb
— さわみる (@sourmilk) October 21, 2018
午後Iは出題者の意図が掴めず苦しい場面も何度かありましたが、合格ラインに届いてもおかしくはなかろうという程度の手応えはありました。睡魔にやられるということも無く、きちんとC言語以外の大問2, 3を選択して解ききることができました。
午後IIには午後Iよりも更に余裕をもって解答できたので、まずここで落とされることはなかろうという感触でした(実際開示得点も9割を超えていました)。やはり支援士は午後Iが鬼門ですね。
受験が終わり、5chをチェックするも午前IIの解答を上げてくださっている方はおらず……。そりゃ真面目に受かろうと対策してる人は午前II落ちを心配したりなんかしないよね……。というわけで近場の喫茶店で1問ずつググって正答を探りました。結果、自己採点64点。ギリギリ通った!
あとは午後I次第。正直今回の感触なら今まで色んな資格を受けてきた経験上8割方通ったかなと思い、「いよいよ学習時間15分で合格が現実のものとなってきたな……」と妙な興奮を覚えたものです。
そして2ヶ月後の結果発表。受験番号を発見、やりました。
安全確保支援士受かってました!!
— さわみる (@sourmilk) December 21, 2018
資格試験受かるの何年ぶりだろ…… pic.twitter.com/GMLWedGqW5
再掲になりますが得点開示。午後Iが思った以上にギリギリでしたね。危なかった。正直午後Iは勉強量というより問題や出題者との相性によるなと思いました。乱暴な言い方にはなりますが、あんまり真面目に対策するもんじゃないなという印象です。
まとめ
- 午前IIは過去問対策サイトで過去問暗記すれば全く問題ない
- 午後は前日しっかり寝る。ぶっちゃけ分厚い本で対策してもあんまり変わらない気がする
野心のある方は分厚い参考書を使わず、午前IIの過去問暗記と先述の紫色本の午後対策パートだけ読み込んで挑むのが最もコスパ良いかもしれませんので、お試しあれ(責任は取りません)。